宮本 和夫 PROJECT 03

PROJECT
03

【円陣インタビュー】「山」が育む再起力。特別な冒険を、すべての子どもの当たり前の日常に。

宮本和夫さん メイン写真

「山」が育む再起力。特別な冒険を、すべての子どもの当たり前の日常に。

東広島市を舞台に、地域の社会課題解決を目指す人々が仲間と共に挑む共創型起業プログラム「円陣」。

2025年度のプレイヤー、宮本和夫さんは、かつて全国の山々を駆け抜けたトップクラスのマウンテンランナーです。その豊富な経験を武器に、宮本さんは今、子どもたちが自然の中で「再起力」を育むための場を創り出しています。

宮本さんが掲げるテーマは、「外とつながれない子どもを冒険へ〜自然の中で育む再起力〜」。2026年2月に開催した親子イベント「おやこで山をあるく」は、募集開始わずか3日で定員に達するほどの反響を呼びました。参加した保護者からは「我が子が力強く見えた」「自分自身も楽しかった」といった声が上がり、宮本さんの挑戦は地域を巻き込む新たなフェーズへと向かっています。

期待賞を受賞した宮本さん

期待賞を受賞した宮本さん

宮本さんは、3月8日に開催された活動報告会にて、その圧倒的な行動力と将来性が高く評価され、見事「期待賞」を受賞されました。現場での対話を積み重ねながら事業を磨き上げる姿勢は、多くの観客や審査員の心を動かしました。

プレイヤーの原体験:雨の山頂で生まれた「自信の芽」

宮本さんが自然の力を確信したのは、ある男の子との出会いでした。学校で叱られてばかりで自信を失っていたその子と山を歩いた日は、あいにくの雨。景色も見えず「もうやめたい」と繰り返す彼に、宮本さんは「どうする?」と問いかけながら寄り添い続けました。

最後まで歩ききった彼が下山後に放った言葉は、「楽しかった」。その後、彼の表情には自信が溢れ、周囲の評価も変わっていったといいます。

「自然の中で自ら判断し、困難を乗り越える経験は『自信の種』になる。それが、どんな状況でもなんとかなるという再起力の芽を育むんです」

この原体験が、宮本さんを社会課題解決へと突き動かす原動力となりました。

かけっこスクールの様子

かけっこスクールで元気に走る子どもたち

円陣への想い:エベレストを「ちょっとそこまで」に変えるために

当初は不登校の子への「対症療法」を構想していた宮本さんですが、ヒアリングを通じて「家から出るのも大変な子にとって、山はエベレストのように遠い存在である」という現実に直面します。そこで「円陣」での共創を通じて、まずは冒険のハードルを下げる「予防策」へとプランをアップデートしました。

1月の座談会で「山への不安」を丁寧に聞き取り、2月のイベントで親子のニーズを確信に変えた宮本さん。事務局やサポーターと共に試行錯誤したからこそ、親子の背中を優しく押す「一歩踏み出すきっかけ」を、持続可能な活動として磨き上げることができました。

座談会の様子

座談会の様子

未来に向けて:自然の中で子どもが育つ、東広島のインフラへ

宮本さんの描くビジョンは、山歩きを「当たり前の日常」へと変えることです。今後は親子イベントの定期開催に加え、山歩き以前のステップとして、誰もがふらりと立ち寄れる「緑豊かな居場所づくり」も見据えています。

「いきなり山ではなく、まずは焚き火を囲みに来るだけでもいい。子どもたちが自分の手で何かを作り出せる場所を作りたい」

すでに地域からは土地提供の申し出も届いており、行政や地域と連携しながら、この場を街のインフラとして根付かせる活動を続けていきます。自然の中で逞しく育つ子どもたちの光景が東広島の当たり前になる未来を目指し、宮本さんの冒険は続いていきます。

おやこで山をあるく

おやこで山をあるく


その他の活動状況

  • 【活動報告】 「親のがっこう×山のがっこう」開催

  • 【活動報告】イベント「“演劇教育“シアターゲーム体験会②」開催

  • 【活動報告】イベント「“演劇教育“シアターゲーム体験会」開催

  • 【活動報告】「体験→選択→自信」Yuukiコインで育む子どもの主体性

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