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(共催)たちまち、ゲノム編集~未来の衣食住を考える~/Zoomワークショップ

「たちまちゲノム編集~未来の衣食住を考える~」をテーマに、広島大学(学術・社会連携室URA部門)主催のオンラインワークショップが開催されました。

2020年にノーベル賞を取りメディアでもよく取り上げられているゲノム編集技術。

県内外の高校生や大学生、製薬会社の社会人など18名が集まり、「あなたならゲノム編集を何に使いますか?」、「科学技術の進歩と倫理観どちらを大事にしますか?」といったテーマについて話し合いました。

 

 

ここからは、実際のワークショップに沿って、皆様から出た意見について一部をご紹介します。

 

『ワークショップ 1  ~ゲノム編集技術への期待と不安~』

(ゲノム編集技術への期待)
●私もアレルギーを持っている。アレルギーの人でも食べられる卵ができたように、他の食品にも広く応用してほしい。
●小麦を年3回収穫できるようにするなど、穀物を改良して食料自給率向上へ利用したい。
●交通事故で負った修復不可能な怪我の治癒に利用したい。
●気候変動解決への期待。砂漠でも育つ植物やCO2固定能力の高い植物を産み出したい。

(ゲノム編集技術への不安)
●倫理観を無視して、生物を産み出したり、人間へ応用されたりしないか不安。
●国ごとに規制格差があれば、抜け道が生まれそう。
●変わった動物をいろいろ作りたいと思っていたが、今回の話を聞いて怖くなった。

 

『ワークショップ 2 ~ゲノム編集技術と倫理観について~』

(倫理観を取っ払ったとしたら何を作りたい?)
●日本中の杉を花粉を出さない杉の木に置き換えたい。
●筋肉や持久力を強化したアスリートを対象に、超人オリンピックを開催したい。
●犬や猫に意思を持たせて、会話ができるペットを飼いたい。

(ゲノム編集技術はどこまで許される?倫理観の適用範囲は?)
●人間には適用すべきではない。
●技術的な基準や制約を設ければ人間にも適用させて良い。
●ゲノム編集技術の影響が「後世まで残る」ということ考慮して判断するべき。
●コンピューター上の仮想世界でゲノム編集技術をシミュレーションすれば、うまく利用できるのではないか。
●ゲノム編集を施すと周辺の生物に影響が出る可能性があるのではないだろうか。自然界に漏れないよう制限するなど線引きが必要。

 

『最後に西原教授から高校生へ質問』
Q 科学技術の発展と、倫理どちらが優先されるべきでしょうか?

(高校生の回答)
●倫理観を優先したい。
歴史を見ると兵器を作った科学者は世界を侵略するために作ったわけではない。作る人と実際に作った人は同じではない。
●科学技術を優先したい。
地球温暖化等を考えると科学技術を優先しても良いのではないかと思う。世界中で、SDGsを推進しているが環境はなかなか変わっていないのが現状。科学技術で解決したい。
●倫理観を優先したい。
科学技術だけ進んでも人間の生活が本当に豊かになるのか。昔の方が良かったと思うこともある。豊かさとは何かを今一度考えるべきだと思う。
●倫理観を優先したい。
科学技術は確かに便利になるし、知らないことを発見できる。それだけを追いかけていると危険性が見えなくなり、取り返しがつかなくなるのではないか。どこかで立ち止まって考える必要がある。

 

豊かさとは何か、何のための技術で何に使ってはいけないのか。
今回は、そんなことを学ぶ良いきっかけになったのではないでしょうか。
高校生の皆さんが言うように、ときどき立ち止まりながら自分の頭で考え、この先30年後によりよい未来を迎えられるよう考えていきたいですね。

 

開催概要

テーマ(共催)たちまち、ゲノム編集~未来の衣食住を考える~/Zoomワークショップ
日時2021年05月09日(日) 13:30~16:00
場所オンライン(Zoom)
定員30名
講師奥原 啓輔(広島大学 ゲノム編集イノベーションセンター 客員教授/プラチナバイオ 代表取締役CEO)
西原 禎文(広島大学 大学院先進理工系科学研究科 教授)
対象者ゲノム編集技術、最先端技術に興味がある高校生以上の方
主催広島大学(学術・社会連携室URA部門)
共催東広島イノベーションラボ ミライノ+/COI-NEXT バイオDX産学共創拠点
後援日本化学会中国四国支部
協力グローバルサイエンスキャンパス広島
申込みについて

ご参加いただきた皆様、ありがとうございました!

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