体験型ワークショップ「分子系統樹をつくろう」を開催しました!
11月12日(日)に一般社団法人バイオDX推進機構様と強力なタッグを組み、体験型ワークショップ「分子系統樹をつくろう」を開催しました。
一般社団法人バイオDX推進機構様は、生物がもつ遺伝情報を解読・解析する生物のデジタル化とゲノム編集による生物のプログラミングを組合せた、「バイオDX」によるイノベーション創出を目的とした団体です。→一般社団法人バイオDX推進機構HP
世の中に広がるIoT、プログラミング、デジタル化社会。バイオテクノロジーの分野もその波にのって「バイオDX」として発展しております。
これからどのような可能性が広がるか、社会とどのように繋がっていくのか。
そのような少しだけ未来の姿を広島の高校生に体験してもらうイベントとなりました。
まず、広島大学大学院統合生命科学研究科の教授で、一般社団法人バイオDX推進機構の理事をつとめる坊農秀雅先生の特別授業から始まりました。
先生のご経歴や、バイオインフォマティクスの歴史に触れながら、バイオインフォマティクスが実際にどのように社会に活きているのか、またこれからの可能性について具体的にお話いただきました。
参加された、高校生のみなさんは、生物学に興味・関心の高いとのことで、知識だけでなく、キャリア形成について、参考になるところも多かったのではないでしょうか?
その後のワークショップ「分子系統樹をつくろう」では、広島大学大学院 統合生命科学研究科の、ゲノム情報科学研究室に所属する大学院生の進行・サポートのもと、鶏の卵に含まれているアレルギーの原因物質(アレルゲン)、“オボムコイド” に注目し、さまざまな生物から似ている配列を集めて分子系統樹を作成していきました。
さまざまな生物のタンパク質のデータベースにアクセスして、鶏以外で“オボムコイド”を持つ生物を検索して、実際のデータに触れてみたり、“オボムコイド”に似ているたんぱく質の配列を持つ生物同士の配列を比較してみたりと様々なチャレンジに取り組んでおりました。
作成するにあたって使用したツールは、実際に研究で使われているものとのことです。
すべて英語表記で、少し難しかったところもあったかと思いますが、大学院生のサポートを受けながら、高校生の皆さんは分子系統樹を完成させました。
最後に、坊農先生や大学院生、他校の方々と交流する時間を設けました。短い間でしたが、ぐっと距離を縮めて、和気あいあいとされていました。
なお当日の様子、動画データなどを一般社団法人バイオDX推進機構 様のHPにて公開しております。そちらもぜひご覧ください!
→(アーカイブ)2023-11-12:特別授業&体験型ワークショップ「分子系統樹をつくろう」を開催しました