【円陣インタビュー】「学び」と「働く」をつなぐ、新たな一歩。70歳の挑戦が描く「学ぶ×働く」循環型モデル

東広島市を舞台に、社会課題の解決に仲間と挑む共創型起業プログラム「円陣」。プレイヤー、伴走者、サポーターが一丸となり、事業プランをビジネス的手法で磨き上げ、具体的な実践へとつなげていくプロジェクトです。
今回お話を伺ったのは、「多様な働き方の創出」と「就職に繋がるスキル獲得の場づくり」を目指すプレイヤー、繁村直樹さん。昨年度は伴走者として参加されていましたが、円陣コミュニティの層の厚さと多様な出会いに触れ、「ここなら、心に芽生えていた構想を形にできるかもしれない」と感じ、ご自身もプレイヤーとして挑戦することを決意されました。
原動力となる想い
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繁村さんの原動力は、数年前に職業訓練校で講師を務めていた頃の経験にあります。
受講生の多くは子育て中の女性でした。遠方から1時間ほどかけて通う方も少なくありませんでしたが、子どもの発熱で早退したり、休憩のたびに電話をかけたりと、学びに集中できない状況に置かれている方が多くいらっしゃいました。
「せっかく途中まで学習したのに、一度休んでしまったことをきっかけに来られなくなる方も多かったんです」と振り返ります。
学びたいという意欲があっても、環境が整わなければ継続は難しい。個々の事情に寄り添い、柔軟に学習を続けられる仕組みが必要だと強く感じたそうです。
企業現場で見た“もったいない”可能性
一方で、繁村さんは企業のDXコンサルタントとしても活動されてきました。現場を知る中で感じたのは、「大きな課題」として顕在化していなくても、DX化によって業務が楽になり、成果が上がる改善の種が数多く眠っているという事実でした。

「学び」から「働く」へ。その橋渡しを行う循環型のモデルを、円陣プロジェクトで実現しようとされています。
なぜ東広島市で挑むのか
この取り組みは、東広島市で行うからこそ意義があると繁村さんは語ります。働き方の選択肢も学びの機会も、東広島市ではまだ十分とは言えません。

円陣プロジェクトではヒアリングを実施し、一定のニーズが確認できました。今後は学習支援体制を整え、マッチングを本格的に進めていく予定です。

働き方に“グラデーション”を
ライフステージや体調は人それぞれです。雇用か扶養かという二択ではなく、その間にある多様な選択肢を社会に用意したいと考えています。

もちろん、実現にはまだ課題もあります。地元企業の雇用の考え方もまだまだ意識改革が必要な状況で、すぐには多様な働き方の提示が難しい状況です。
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プロジェクト終盤に語られたその言葉には、開始当初よりも強い覚悟がにじんでいました。

